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コンセプト型住宅

 現状、賃貸住宅は増加の一途です。そして日本の人口は減少の傾向。賃貸住宅市場はすでに供給過剰になっています。立地環境・企画・設備・築年数で劣るマンション・アパート(以下賃貸住宅と表記する)は空室が増加することが明白だと予想されます。ただし、収入と節税効果を求める土地活用として賃貸住宅経営は大きな役割を果たします。

 では、どのような賃貸住宅であれば空室リスクを抑えられるのか。人口減少して賃貸住宅が増加したら競争力がなければ経営が成り立ちません。
  賃貸住宅を計画する場合において、どのような入居者を対象にするのかを細かく市場調査(マーケティング)することが重要です。例えば、男性なのか女性なのか、単身者なのか家族向けなのか、また、年収によっても計画を考えなければなりません。年収が300万円の人と600万円の人では求める条件や品質は違ってくるからです。

「どういう賃貸住宅にすれば採算が合い、長期的に安定した賃貸事業ができるのか」

競争力を持たせる一つの提案として、コンセプト住宅を検討してみてはどうでしょうか。
以下、いくつか例を挙げてみます。

ペット共生マンション
近年、ペットとの共生を望む層が増加しています。ペット可住宅はその層を対象として建築するマンションです。特徴としては、ペットのグルーミングルームやペット用シャワールームの設置等ペットを飼いやすい環境を備えている点です。
デザイナーズマンション
マンションの内外装をデザイナーに一任して建築したマンションです。近年、一般的で均一なデザインのマンションに住みたくないという層を中心に受け入れられています。
女性専用住宅
防犯上のセキュリティアップと内装を女性が好む用に仕上げているのが特徴。内装として対面キッチンや大きな収納を備えていることが特徴です。
ライダーズマンション
カーポート付の住宅は以前からありましたが、考え方は同じでカーポートを縮小してバイク専用の駐車スペースを備え付けたマンションです。各戸に駐車スペースを備えつけているのが特徴で、洗車場やメンテナンススペースも併設します。
ガーデニングスペース付マンション
近年の「土をいじりたい!」という都内に住む方を対象としたマンションになります。各戸のベランダスペースもしくは屋上に防水加工をしたガーデニングスペースを備えます。施工時に防水工事等で費用がかかりますが、庭付きのマンションとすることも可能です。
学生専用住宅
対象が学生のみですので、シンプルな建築で初期コストを抑えることができます。また、対象を学生に限定することにより、募集面で楽になります。ただし、今後需要が減少する恐れがあります。
食事付単身者用住宅
昔よくあった「寮」のイメージです。食事を定額で請け負い提供します。食生活の管理が苦手、もしくは面倒だから提供して欲しい人のニーズに応えます。
音楽対応防音住宅
各戸に反響板や吸音材等を使用した防音ルームを設置。映画好き向けのシアタールームにも利用できます。特に都内の住宅密集地域や駅近マンションでのニーズ高いオプションです。音楽大学周辺でのニーズがあります。
外国人向け高級住宅
都心の一部地域(麻布・赤坂・青山等)で需要が見込めます。大使館や外資系企業の方向けの賃貸住宅です。他に瀬田や田園調布なども考えられます。近くにアメリカンスクール等があるとなお良いです。
サーファー専用住宅
近くに海水浴場やサーフィンができる場所が近くにある際に需要があります。設備として屋外にシャワー設備と屋内外どちらかにサーフィンの板を収納できる幅広い収納を備えています。
環境対応型住宅
オール電化、シックハウス対策等環境に配慮した住宅です。特にシックハウスに関しては子育てを行っている家庭を呼び込むことが出来ます。主に自然素材に重点をおいて建築します。化学物質に悩まされている人が増え続けている現代では需要が高まっています。

以上各種コンセプト住宅を列挙しましたが、コンセプト住宅は希少性が高いのが特徴で他の物件と差別化が図れます。元々需要がある特定のターゲット向けに建築しているのでその層からの需要は見込めます。ただ、同様の物件が近くに建つといずれは競争になります。

 どのようなコンセプトのマンションにすれば採算が合い、長期的に安定した賃貸事業ができるのかをよく検討しましょう。
どのように競争力をもたせるか、そしてどうしたら長期安定経営した賃貸事業ができるのかを相場感のあるところに相談することを勧めます。状況によっては建てないで何もしないほうがよいという結論もあると思います。