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相続・遺産分割関連

相続発生後の緊急貸宅地整理

T様は1次相続発生から4ヵ月後に、納税対策を中心とした相続の包括業務を当社へご相談に来られました。知人の税理士による相続税額試算によると、現金納付が可能な範囲であると予想していた為、相続人(配偶者・長女・長男)の性格上のんびり考えておりました。
財産の構成は、23区内駅3分の自宅50坪と23区内私鉄駅7分の貸宅地500坪(1筆)、駅前収益アパート1棟(築40年)現金1.5億円。

 青山財産ネットワークスの担当税理士が、簡易的な財産評価を行ったところ、配偶者が取得する財産の割合次第では、現金による納税資金が不足する場合もあるとのことでした。
申告の期限まで6ヶ月しかなかった為、早速分割の案を作成し相続人と打合せを開始しましたが、長女は仕事が忙しく度々欠席することになり、『長男にまかせる!』との意向から配偶者と長男で話し合いを進め配偶者1/2、長男2/6、長女1/6(現金)。

又、相続をきっかけに以前から問題の多かった貸宅地の整理をすることになった為、早々に測量を開始しました。(申告期限まで5ヶ月弱)借地人24件へ挨拶に回ったところ6件から底地購入の打診がありましたが、納税の心配がなさそうでしたので、全体の様子を掌握するまで保留にしておくよう判断しました。

それから、分割の案もほぼまとまりかけた頃、長女から法定相続による分割を希望する旨の連絡があり、何度か話し合いを持ちましたが、身内の揉め事を避けたい配偶者が長女の意向に歩み寄り、遺産を分けることで決着が着きました。しかし、分割全体のバランスが崩れたことにより納税額にも影響が出てしまいました。最終的に現金で調整することになったので、底地を取得する配偶者が底地売却に踏み切ったのですが、納税までの時間があまりなかった事もあり当初購入を希望した借地人さんへの売却を実行しました。

絵のとおり、道路付けの悪い借地人さん9軒は将来どうするのか?確かに今のままでは再建築が不可能です。地主との間でトラブルは起きないか?等限られた時間で検証し、実行に移したのです。今はまだ報告できませんが、地主さんと夢を共有し、壮大なプランを遂行中です。(遺産相続に油断は禁物であり10ヶ月などあっという間に過ぎてしまうことを痛感した事例でした。)