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借地権付き建物の買取事例

【状況】
都内の住宅地、約30坪の貸地
(地主Eさん):自宅の近隣に4件の貸地を所有
(借地人Fさん):70代後半であり、ご夫婦人で暮らしていました。子供は独立して別居

Eさんは自宅の近隣に4件の貸地を所有し、以前からその整理をしたいと考えていました。特に気になっていたのは、自宅敷地の一角を占める約30坪の貸地でした。 この一角を貸してさえいなければ、自宅の土地はきれいな正方形の整形地になるのです。
この貸地に住む借地人のFさんは70歳代後半で、子供は独立して別居しており、夫婦の2人暮らしでした。Fさんの建物は築40年でしたが、職業が大工ということもあって、コツコツと自分で修繕していました。長年の顔見知りということもあって、Eさんはこの修繕を放置していました。地主のEさんとしては、貸地を取り戻したいのはやまやまなのだが、Fさんの老後の生活も考えると、「立ち退いてもらいたい」と言うのも忍びない状況でした。

Eさんから「どうすればよいか」というご相談を受けた当社は、「地主のEさんが、借地人から建物を買い取る」という解決案を提示しました。ただし、Eさんが建物を買い取った後も、Fさんには立ち退きを要求しません。引き続き借家人として、夫婦とも亡くなるまで住み続けてもらうというものです。これなら、Eさんは貸地を取り戻せるし、Fさんも安心して住んでいられます。
借地権に代わって「借家権」が発生することになりますが、これについては、Fさん夫婦が死亡するまでとし、子供の代には引き継がないという契約を、公正証書で残すこととしました。その代わり、建物の賃借は使用貸借契約とし、家賃を無料にします。

借地権の価格を評価したところ、1,800万円という査定結果になりました。当社の担当が借地人のFさんを訪問し、建物買取価格1,000万円および上記の条件を提示したところ、ほどなくFさんの合意も得られ、契約に至りました。

Fさん夫婦に立ち退き要請するのは忍びなかった地主のEさんは、将来のことではありますが、円満に貸地を取り戻す確約を取り付けることができ、満足して頂けました。Fさんも思わぬ臨時収入に加えて、家賃が無料となったことに喜んで頂けました。このように、地主と借地人が敵対することなく、双方が喜ぶ解決へと導いていきたいものです。