2020.01.01
財産承継事業承継市況・トレンド
テクノロジーの力で、さらに高品質なコンサルティングを。-「ART」、今年リリースに向け進行中-

テクノロジーの活用により、コンサルティングに新たな価値を

今年、青山財産ネットワークスグループでは新しいサービスのリリースを予定しています。
金融系テクノロジー開発に強みを持つ株式会社キャピタル・アセット・プランニングと手を組み、当社が約30年蓄積してきた財産の承継・運用・管理のノウハウやメソッドを落とし込みました。このプロジェクトを「ARTプロジェクト」とし、「A」=AOYAMA・Asset(財産)、「R」=Real(机上ではないコンサルティング実績)、「T」=Technology(技術)を融合させることで、新たな価値の創造に取り組んでいます。
このシステムの実現により、パートナー様、お客様には主に次のメリットをご提供できると考えています。

担当コンサルタントの経験レベルに関わらず、一定水準以上の高品質なご提案が可能

……「コンサルティング」「提案」の内容や質は、コンサルタント個人がどんな経験を有しているかによってどうしてもバラつきが生じるものです。ARTにおいては、不動産活用・事業承継・相続対策など各分野のエース級のコンサルタントたちが持つ、問題点の抽出・分析、課題設定、解決手法の選択などのノウハウを結集し、青山メソッドとして体系化しました。このシステムを通じてトップコンサルタントの知見を共有することで、全コンサルタントが高品質な提案をご提供できるようになります。

課題解決スピードを飛躍的にアップ

……家族情報・法人情報・財産データ・ヒアリング結果などをシステムに入力すれば、自動的に問題の分析結果および対策法の選択肢が提示されます。ここまでの工程について、個々のコンサルタントが手作業で行っていた従来と比較し、大幅なスピードアップが実現。ご相談いただいてから解決法のご提案までの期間が短縮されます。

標準化により実現できるのは「真のオーダーメイド」

このようなノウハウ・メソッドの標準化を図る際には、通常であれば「よくあるご相談・課題」に絞ってシステム装備するのが一般的だと思います。しかし私たちは、出現確率が100件に1件あるかないかというケースについても、このシステムに落とし込んでいます。「どんな案件にも、誰もが対応できるように徹底的に備える」―それがこの取り組みにおける私たちのこだわりです。
ただし、最終目的を「コンサルティング能力のテクノロジー化」としているわけではありません。目指すのはその先にある「真のオーダーメイド」です。基本的な課題分析や選択肢について、一定レベルの品質の提案に至るまでのプロセスをテクノロジーの活用により大幅に短縮する。その分、お客様の想いやこだわりを汲み取り、丁寧にカスタマイズしていくコンサルティングに時間をかけ、より濃密に行えるようにする。テクノロジーのサポートによって、お客様とコンサルタントが「想い」でつながる関係構築、コンサルティングの充実に力を注ぎたいと考えています。

多和田 大紀
執行役員 事業承継コンサルティング事業本部 ソリューション事業部長
ARTプロジェクト推進室長

上場企業から中小企業オーナーに対し、事業承継専門に100件以上のコンサルティングを展開。親族承継だけでなく、社員承継、M&Aなど幅広く選択肢を提案し、スキーム論だけでなく、人情味あふれるコンサルティングにより、多くの経営者をファンとして抱える。ARTプロジェクトにおいては各部署からの意見をまとめ、形にするプロジェクトリーダーを務める。

※役職名、内容等は取材時のものです。