2022.07.13
財産運用

IFAとは?
資産運用のプロであるIFAの役割と相談するメリット・デメリット

資産運用はいかに正しい知識を仕入れて進めていくかが重要であり、ときには専門家のアドバイスを受けることも有効な選択肢となります。
金融商品の資産運用の専門家であるIFAは「独立系ファイナンシャル・アドバイザー」と呼ばれており、銀行や証券会社とは異なる立場から資産運用のアドバイスを行うことが特徴です。

この記事では、IFAの概要やメリット・デメリット、実際に相談できる内容、IFA事業者の選び方などについて、詳しくご紹介します。

なお、以下の内容は青山財産ネットワークスグループである青山フィナンシャルサービス(金融商品仲介業者、関東財務局長(金仲)第 939 号)より提供可能なサービスとなります。詳しくは、青山フィナンシャルサービスのサイトをご参照ください。

 





IFAとは

IFAは、内閣総理大臣の登録を受けたうえで金融商品の売買の仲介を行う専門家であり、顧客の資産運用についてアドバイスをする職業を指します。
こちらでは、IFAの定義や資産運用における提案の特徴、銀行や証券会社などの金融機関との関係性について解説します。

独立的・中立的に資産運用のアドバイスをする専門家

IFAとは「Independent Financial Advisor」の略で、銀行や証券会社など特定の金融機関から独立し、中立的な視点で資産運用のアドバイスを行う専門家を意味します。
また、日本では、「独立系ファイナンシャル・アドバイザー」と呼ばれることもあります。証券会社や銀行と業務提携し、株や債券・投資信託といった金融商品の売買の仲介を担います。
なお、IFAはFP(ファイナンシャルプランナー)資格を有しているため、将来のライフプランニングも含めて幅広く資産運用について相談することが可能です。

銀行や証券会社など金融機関との関係

IFAは、基本的に証券会社や金融機関との間に雇用契約ではなく、業務委託契約を結びます。つまり、特定の証券会社や金融機関に属さず中立的な立場で活動する存在です。
このように、資産運用などに興味・関心のある投資家に対して、独立したポジションから提案やアドバイスを行うことから「独立系」という名称が付けられています。

IFAに相談するメリット

特定の証券会社や金融機関に属さないIFAは、中立的な立場から資産運用のアドバイスをしてくれる存在です。そのため、顧客のニーズを第一に考えたプランを提案できるという特徴があります。
その他、扱うことができる金融商品の幅が広いこと、長期的な信頼関係を構築できるパートナーであることもIFAに相談するメリットと言えます。

中立的な立場から客観的なアドバイスが受けられる

IFAは、証券会社や金融機関などに属してはいません。そのため、提携している金融機関の営業方針に従って金融商品を提案したり、販売のノルマに追われて商品を勧めたりすることはありません。
IFAは客観的な観点を持ち、お客様のニーズを第一に考えた資産運用のアドバイスを行うことができます。この点はIFAに相談する大きなメリットと言えます。

長期間にわたるサポートが受けられる

証券会社や銀行などの金融機関では、数年に1度の頻度で人事異動が行われることが多く、担当者が変わるたびに一から信頼関係を築き直していく必要があります。
一方で、IFAの場合は転勤や異動が想定されていないことから、契約から解約に至るまで同じ担当者が資産運用を担うことが一般的です。そのため、同じ担当者から長期的にサポートを受けることができます。このような関係から、顧客にとっては自身だけではなく、子ども世代の相談を行えることもメリットと言えます。

IFAのデメリット

IFAに相談するメリットがある一方で、デメリットも存在します。例えば、IFAの活用はまだ公表されている事例が少なく、情報収集が難しい点です。長期的にサポートを受けることができるからこそ、信頼できるIFAかどうか判断するために情報を探す方が多いでしょう。しかし、求めている情報がなかなか見つからず、依頼すべきか決めかねてしまうこともあります。その他、IFAに依頼するうえで事前に知っておきたい手数料や企業規模についてご紹介します。

手数料が割高になる可能性がある

顧客の資産運用を総合的にサポートすることがIFAの役割であり、その中には手続きの代行なども含まれています。そのような背景から、一般的にはIFAを経由して金融商品を購入した場合の手数料は、顧客が自分自身でインターネットを通じて購入するよりも割高になる可能性があります。

金融機関と比較して、企業規模が小さい

銀行や証券会社といった金融機関は、全国各地に支店を持ち、従業員数も多いため、それだけで安心感を覚えます。
金融機関に比べ、IFA事業者は基本的に企業規模が小さく、IFAというサービスそのものの知名度も高いとは言えません。そのため、資産運用を考えている人が「この会社に任せて大丈夫なのだろうか」という心理的な不安を感じてしまうことも、否定はできません。

信頼できるIFAを見つけるのが難しい

投資に興味がある人は増えているとはいえ、IFAの利用者はまだ少ない状況です。そのため、インターネットなどでも詳しい情報を得にくいかもしれません。
情報量が充分ではないため、IFA事業者の比較検討がしにくく、自分が求めるサービスを提供している事業者がなかなか見つからないことも考えられます。このように、信頼できるアドバイザーと出会うまでに時間がかかるケースもあります。

IFAに相談できる内容

IFAへの依頼を検討するためには、提供してくれるサービスについて知る必要があります。IFAは、最適なポートフォリオの提案をはじめ、現状を分析したうえでの見直しの提案やアフターフォローまで幅広くサポートしてくれます。なかには、外部の専門家と連携することで、金融商品に関するサポート以上に幅広い資産運用・資産形成の提案をしてくれるIFAもいます。そのため、対応範囲の広さと専門性を併せ持ったパートナーと言えるでしょう。

マネープランの提案

顧客からのヒアリングにより、顧客の資産形成目的やリスク許容度に合わせた最適なポートフォリオを提案することは、IFAの重要な役割です。将来を見据えた長期的なスタンスで相談をするにあたり、IFAは心強いパートナーとなります。

現状分析からアドバイス

現在保有している商品に関する説明や見直しの提案、購入後のアフターフォローまで任せることができます。IFAの中には、過去に証券会社などの金融機関で勤務した経験を持つ者もいるため、豊富な知識を持つプロの目線で最適な提案をしてもらうことができます。

外部の専門家と連携したサポート

IFAには、弁護士や税理士など外部の専門家と連携している事業者もあります。このようなIFAは、金融商品に関するサポートだけでなく、より幅広いアプローチで資産運用・資産形成を提案してくれます。
青山財産ネットワークスグループでは、公認会計士や税理士、弁護士、司法書士、社会保険労務士、不動産鑑定士など国家資格を有する専門家が150名以上在籍しています。専門家が連携しながらコンサルティングサービスを提供しており、様々な相談に対応可能です。IFAについては、青山フィナンシャルサービスが金融商品運用に特化したコンサルティングを提供しています。

IFAの選び方

IFAに相談するにあたり、どのような基準でIFAを選択すればよいのでしょうか。依頼したい内容に対応していることはもちろん、大切な資産の運用を任せるため、実績の有無も確認しておきたいところです。また、フォローの手厚さやサポート範囲は、長期的に付き合っていくためにも重要な要素と言えるでしょう。加えて、アドバイザーの報酬形態について確認することをおすすめします。報酬形態により、IFAの提案内容に違いが出る可能性があるためです。

業務範囲の広さ

マネープランの提案や資産運用、相続、不動産など、業務内容や提供サービスの幅広さはIFA事業者によって異なります。まずは、自分が依頼したい分野の相談を受け付けているかどうか、事前に確認することが欠かせません。

自分との相性

IFAに依頼をする場合、将来にわたって長期間付き合っていくことになります。そのため、「親身になって相談に乗ってもらえるか」「自分のマネープランに合った金融商品を案内してくれるか」などを確認しながら、自分との相性が良いIFAを見つけることが重要です。

過去の実績

過去にどれだけの相談を受けてきたのかという実績は、アドバイザーの能力を判断する材料として重要な要素です。実績が豊富であれば、それだけ多くのノウハウを有していると考えられます。これまでどのような実績を積んできたか、詳しく聞いておきましょう。

フォローの手厚さ

資産運用は、長期的な視点で行うものです。金融商品を購入して終了ではなく、現状の報告や運用方針の提案など、継続的なサポートが必要です。
事業者によってサポートの範囲は異なるため、実際にどのようなサポートが受けられるのか、連絡の頻度はどの程度かといった点は、確認する必要があります。

アドバイザーの雇用形態や報酬形態

アドバイザーの雇用形態は、事業者によって正社員や業務委託など様々です。正社員の場合は、アドバイザー個人ではなく、事業者の方針に従った提案がなされることもあります。一方で業務委託の場合は、給与は基本的に成果報酬型です。そのため、顧客に対して過剰な提案が行われる可能性があることは、あらかじめ把握しておきましょう。
また、報酬形態は売買契約に応じた一定額のコミッション型と、預かり残高に応じた一定額のフィー型に大別されます。コミッション型は取引ごとに手数料がかかるため、頻繁な売買を誘発し、利益相反になるおそれがあります。

一方のフィー型は、顧客が目的に到達する手助けを行うため、商品の短期的な売買ではなく長期保有が前提となっています。預かり資産が増えることで報酬が増えるため、顧客とIFAがWin-Winの関係を築きやすい仕組みと言えます。
なお、日本では約9割がコミッション型と言われていますが、青山フィナンシャルサービスはフィー型を採用しています。

まとめ

金融機関から独立し、中立的な立場で顧客のことを考えた資産運用のアドバイスをしてくれるIFAは、心強いパートナーとなることでしょう。
IFAは事業者によってサービスの内容が異なるため、実際に相談する際は慎重に検討する必要があります。ご自身との相性をはじめ、IFAごとのメリットやデメリットなどをじっくり考慮して選択することをおすすめします。

金融資産の運用を通じて、より堅実な資産形成をご検討の際は、ぜひ青山財産ネットワークスグループの青山フィナンシャルサービスにご相談ください。
理論と統計データをベースとした運用手法を用いた商品をコンサルティングの主軸とし、お客様の視点に立って、長期的な目標(ゴール)実現のためのお手伝いを致します。お客様のメリットを第一に考え、フィー型の報酬体系を採用している点も特徴の一つです。別途、アドバイスに係る手数料は頂いておりません。
ぜひお気軽にお問い合わせください。

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